アヒルはペットとしてはあまり普及していませんが、ある程度の飼育スペースといくつかのポイントを抑えれば誰にでも飼うことができます。
アヒルを飼いたいけど、何が必要でどんなことに注意すればいいか分からない、といった方や、少しでもアヒルに興味がある方は多くいらっしゃると思います。そんな方々に対してその方法やポイントを紹介します。
また、あまりアヒルに触れたことがない方にも、アヒルのことが分かってもらえるように、アヒルの魅力や特徴を紹介していきます。

アヒルの魅力
アヒルの魅力は、何といっても見た目の可愛らしさですよね。真っ白な羽毛に黄色いくちばし、きょとんとした表情に見えるくりくりの目、黄色い長靴を履いたような足と水かき、後ろから見ると左右にお尻を振りながら歩く姿・・・などなど。
見た目はもちろんのこと、仕草や生態も可愛らしいんです。アヒルは水鳥なので、飼育するには水場が必要なんですが、その水をついばむ姿やその音、エサ以外のものにはあまり興味ないそっけなさ、その反面、名前を呼ぶとちゃんと近寄ってくる姿、体に付いた水分を振り払う仕草、遊んでほしいときに見せる、ぶるぶるグー(震えながら体全体で突進してくる)など、すべての仕草と行動がかわいいのです!
飼育するには掃除にちょっと手間が掛かりますが、それ以外は何もデメリットはないと思います。鳴き声もそれほど大きくないので飼いやすいです。また、個人差はあると思いますが、オスの方が声が小さくヒャーヒャーと小さめに鳴き、メスはオスよりも大きくガーガーと鳴きます。(個体差はあります)
さらに、メスであれば定期的に卵も産むので、その卵をおいしくいただくこともでき、これも大きな魅力の一つですね。

アヒルの特徴
アヒルは人なつっこく、興味あるものに近寄ってきます。特にエサを持っていると必ずその人へ近寄っていきます。人見知りとかはないようですね。
アヒルはいつもエサを追いかける習性があり、全く我慢ができません。見えているエサを追う時はほぼ一直線に近寄ろうとします。
時には羽をバタつかせて追うことや、逆に身の危険を感じる時も同じように逃げることがあり、とてもかわいいです。羽をバタつかせるときは、高さは低いですが一瞬だけ飛びますよ。
でも、ウチのアヒルたちは、年齢を重ねるにつれ?飛ばなくなりました…。

アヒルは水鳥なので、1日に何回か水浴びをします。羽や体に付いた汚れを落とす行為です。水浴びの後は必ず体全体をぶるぶるさせて水を切り、そのあと、毛づくろいをします。
毛づくろいとは、毛並みをくちばしで整えることと、尾っぽの下にある脂質を体に塗って良い状態を維持しようとする行為です。

しつけはひなの頃からエサでうまく学習させれば可能です。犬や猫と同じでエサを毎日あげる人になつきます。ちょっとした芸(犬でいうお手)なども可能なので上手くしつけて楽しく飼いたいですね!

アヒルは寒さには強いですが暑さには弱いので夏場は特に注意が必要です。夏場は必ず、日陰の風通しの良い場所を確保しましょう。
アヒルの飼い方
エサは鳥用の市販エサなら、バーディーなど、通販でも専用エサがあるのでいろいろ探してみるのもいいと思います。この鳥用のエサにキャベツなどを刻んだものを混ぜてあげると良いと思います。
ただし、量に注意して、肥満にならないようにしましょう。アヒルの体調不良は足からくるものが多いので、足に負担をかけないように意識しながら適量を与えましょう。「少なめ」がポイントです。
水場の確保は必須で、最低50㎝ほどのオケがあればそれを水場にしても良いです。あとはアヒルが入りやすいように、高さを工夫すると良いですね。例としては、オケを地面に埋めてアヒルがオケのフチに足を引っかけないようにするなど、です。

水は基本毎日交換してあげましょう。きれいな水はアヒルも分かっていて交換するとすぐに水浴びしに来ることが多かったりします。
掃除は毎日やりましょう。ところかまわず糞をするので、その掃除をすることで清潔に保つことができます。また、虫が湧くことやにおいを防止できますので毎日の掃除は必須です。
水道水をホースでつないで一般的な園芸用のウォーターガンなどで小屋内やアヒルエリアを水で洗浄する方法をおすすめします。水替えの為に抜いたオケのくぼみに糞などを集めて最後に取る方法が効率良いかと思います。
アヒルエリア以外にも歩かせることの出来るスペースがあれば、ぜひ、1日に1回は解放してあげましょう。アヒルのストレスと運動不足の解消の為にとても有効だと思います。
また、飼育エリアの床は柔らかい材質のものを選び、コンクリート打ちっぱなし等の硬いものは避けましょう。アヒルは足の病気から寿命を縮めるケースが多く、足を痛めないようにするための処置です。
まとめ
アヒルはとてもかわいい反面、トイレのしつけが出来ない為、掃除に手間が掛かります。しかしそれを省けば何も飼いにくいことはないので、飼育に挑戦してアヒルライフを楽しみましょう!

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