筏釣りを始めて2年目の春、何と57cmの立派な乗っ込み年無しクロダイを釣ることができたので、その時の状況を当時の日記から紹介します。当時は初心者でしたが、初心者でも大型クロダイは十分狙えるという事例として、少しでも参考になればと思います。
釣行データ
・釣行日:2010年3月27日
・場所:三重県南伊勢町の筏
・潮:中潮
・天気:曇り
・気温:13
・風:北西の風強く
・水深:12m
初の手作りダンゴに苦戦
ダンゴ釣りにハマり出した頃、ダンゴにかける費用がかさむので、なんとか安く調達したいと、自作ダンゴでの初釣行の日の出来事だった。釣り開始早々、比重が足りず、割れるタイミングもイマイチ遅くバランスの悪いダンゴに苦戦した。
原因は砂が不足していた為で、仕方なく保険で持参していた「でかちぬ」を混ぜて対応し、良好となった。
待望のアタリが!
天気は良いが北西の風が冷たく波が立つほどで朝~昼間は寒かった。午前中8時ごろ、あたりが出始め、ここぞというタイミングで合わせを入れるも。なんと針がラインから抜けてしまっていた。締結ミス!
待望のアタリだったのでとても悔やんでいると、その直後、同行の友人が50cmを上げた!友人が釣った魚とはいえ大きなクロダイの魚体にドキドキ!
その2時間後の10時ごろ自分が28cmのカワハギをゲット!こんな大きなカワハギは見たことが無かったので感激した。
しばらくアタリが遠のくが最後にチャンス到来!
その後あたりが遠のき、13時ごろフグ、14時ごろチャリコが上がった。15時ごろから風が南西に変わり弱まった。チャンスかと思ったその時、潮も緩んであたりが出始めた。
16:30、友人が何と49cmをゲット!納竿間際の大チャンス!オキアミとボケのローテーションでアンコ(ダンゴの中心に添える集魚用のエサ)にはオキアミ。納竿時間が迫る中、16:55、残っていた中型のボケをサシエにして投入。
そしてついにその時が・・・
潮が東へ流れ始めたので、2mほどハワセ幅を取り、ダンゴが割れるまで自然に放置。ダンゴが着底してから2分後ぐらいに、十分割れていると仮定して穂先に集中するもアタリがないので、誘いをゆっくりと、流れと反対の斜め上方向へかけたところで微妙なアタリ!
ドキドキしながら集中し、アタったったところから、今度は逆斜め下方向へ送り込んだ。
再度ラインが馴染んだところでまた微妙なアタリ、もう一度穂先が大きめに動いたら合わせよう!と心に決めて、ついに3度目のアタリ!ここでアワセ!!針掛かり!!!ズッシリと竿に重みが掛かる!
こんなに大きな引きは味わったことないぐらいの重みと引きで興奮を抑えきれない!しかもリールはあり合わせのギヤ比1対1の落とし込み用リール!落ち着けと心に言い聞かせ、友人もタモを持って待っていてくれる。
水深は12mしかないが、やりとりはかなり長く感じられた。そしてついに魚体が見えた!
でかっ!!ものすごい大きさ!!クロダイの化け物に見えた。その瞬間沖へ走る!!バレるなよ、と声にならない声を発しながらゆっくり寄せて何とかタモ入れ成功!!
釣ったクロダイを見つめながら、手と心臓が震えていた。よっしゃっ!!やったぞ!と友人と喜びを分かち合った。クロダイの胃袋にはオキアミのみがぎっしり詰まっており、アンコのオキアミが効果的だったことが証明された。
この時釣った57cmのクロダイはとてもきれいな若々しい魚体で体高も立派、おなかにはもちろん産卵前の卵がぎっしりつまっていた。こんな経験は最初で最後かもしれないと思ったので、デジタル魚拓を注文しました。今も家に飾ってあり、大満足の仕上がりです。
なぜ初心者がこんな大きなクロダイを釣ることができたのかを後々考えてみると、以下の基本がしっかり出来ていたことを思い出しました。
基本が出来ていたとは?
・ダンゴが早すぎず遅すぎず、丁度良いタイミングで割れた
・オキアミをアンコにしてしっかり集魚が出来ていた
・潮が流れる場面でしっかりハワセ幅を取った
・アタリが出ても慌てずに本アタリまで待てた
今後も基本に忠実に大型クロダイを仕留めたいと思います!
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